やんちゃな行動を抑えようとして人間側の常識で対処すると、事態を劇的に悪化させるケースが後を絶ちません。以下の行為は、動物行動学の観点から完全なNG行動と定義されています。
1. 手や足を直接使ってじゃれつかせる
生後2〜3ヶ月の頃の甘噛みは痛くないため、つい素手でじゃれさせてしまいがちです。しかし、子猫は「人間の手=攻撃してよい獲物」と学習します。成猫になって噛む力が数倍に跳ね上がった際、流血を伴う重大な咬傷事故へと直結します。
2. 大声で怒鳴る・体罰を与える・鼻先を叩く
猫は人間のような「因果関係に基づく反省」をしません。暴れた直後に叩かれたり怒鳴られたりすると、猫は「この人間は突然攻撃してくる危険な存在だ」と認識し、飼い主に対する不信感と恐怖を募らせます。その結果、防衛本能から攻撃行動がさらに激化する悪循環に陥ります。
3. 噛まれた瞬間に手を素早く引き抜く・悲鳴をあげる
噛まれた際に「キャー」と高い声を出したり、勢いよく手を引っ込めたりすると、子猫の狩猟本能を刺激して「獲物が逃げようとしている」と錯覚させます。噛まれた時は、声を上げずに逆に子猫の口の方へ軽く手を押し込むと、猫は驚いて反射的に口を離します。