品川駅西口エリアを歩くと、かつてのランドマークであった「SHINAGAWA GOOS(旧ホテルパシフィック東京)」の解体完了に伴う新複合タワー建設や、京急第1ビル跡地の大規模工事が視界を埋め尽くします。東京都および港区の都市計画資料によると、品川駅西口地区第一種市街地再開発事業は2020年代後半の全面完成を目指して工事が進行しており、仮設通路の切り替えや歩行者動線の変更が繰り返されています。
この激変期において、検索エンジンやSNSで突如として浮上したのが「東横INN品川駅高輪口 閉館」という不穏な言説でした。結論から言えば、この情報は事実無根の誤報です。東横イン公式アナウンスおよび現地フロントへの確認取材においても、営業縮小や閉館予定はなく、連日満室に近い状態で営業が続けられています。
それにもかかわらず噂が一人歩きした背景には、3つの要因が絡み合っています。
第1に、第一京浜(国道15号)沿いに隣接していた複数の老舗商業ビルやホテルが実際に解体され、見通しが大きく変わったことで「あの界隈の建物はすべて更地になった」と錯覚した通行人の投稿がSNS上で拡散された点です。第2に、後述する予約システムの満室続きにより、宿泊予約サイト上で「現在販売可能なプランがありません」と表示されるケースが多発し、利用者が閉館と勘違いした点。そして第3に、高輪口側の歩行者デッキ工事に伴い、駅からのアクセス経路が目まぐるしく変化したことが混乱に拍車をかけました。
現地は工事用フェンスに囲まれた区画のすぐ側に位置しながらも、ビジネスの拠点としての機能性を保ち続けています。