サロン帰りの完成度を自宅で再現するためには、スタイリング剤に頼る前段階である「ドライヤーワーク」が全体の仕上がりの8割を決定づけます。プロ直伝のワックススタイリング手順を順序立てて解説します。
まず洗髪後、タオルドライで水分を徹底的に取り除きます。センターパートに仕上げる際は、濡れた状態のまま分け目を決めるのではなく、前髪をオールバックにかき上げるようにドライヤーの温風を当てます。根元がしっかりと立ち上がったところで、分けたい位置(木村氏風なら6:4〜7:3のゴールデンバランス)に自然に落とし、最後に冷風を5秒当てて形をロックします。
スタイリング剤の選定は、油分の多すぎるポマードや重いワックスは厳禁です。髪が重力に負けてペタッとしてしまうのを防ぐため、マットワックスまたはファイバーワックスに少量のヘアバームを2:1の比率で手のひらに伸ばします。後頭部から側頭部、トップの順に揉み込み、手に残ったわずかな油分だけで前髪の毛先を散らすように整えるのが、清潔感のある束感を生み出す必須テクニックです。