韓国統計庁が実施した大規模な人口住宅総調査の公認統計データを参照すると、韓国の苗字ランキングにおいて「尹(ユン)氏」は金(キム)、李(イ)、朴(パク)、崔(チェ)、鄭(チョン)、姜(カン)、趙(チョ)に次ぐ第8位に位置しています。全国民の約2%超にあたる約102万人がこの姓を名乗っており、トップ10の一角を占める紛れもない大姓です。
この韓国苗字 ユンを語る上で欠かせないのが、尹氏 ルーツと歴史の重厚さです。尹氏の大部分は「坡平尹氏(パピョン ユンシ)」を本貫(氏族の発祥地)としており、その始祖は高麗建国の功臣である尹莘達(ユン・シンダル)に遡ります。その後も、契丹や女真を退けた名将・尹瓘(ユン・グァン)など、国家の命運を担う武将や文官を次々と輩出しました。
とりわけ李氏朝鮮時代において、坡平尹氏は王室と幾重にも外戚関係を結びました。中宗の継妃である章敬王后や文定王后をはじめ、計5人もの王妃を世に送り出し、朝廷の権力闘争の中心に君臨した歴史を持ちます。現代の韓国社会においても、尹姓の家系には「伝統ある名門両班(ヤンバン)の末裔」という社会的ステータスが色濃く残っており、ビジネスや政財界の公の場でも特有の敬意をもって扱われる土壌が存在します。