現代の日米球界において、「102マイル」という大台を巡る剛速球投手の勢力図はどのような位置づけにあるのでしょうか。
日本人投手の最速記録とマイル換算
日本球界における公認最速記録は、大谷翔平選手(日本ハム時代)および佐々木朗希投手(ロッテ時代)が記録した165km/hです。これをマイルに換算すると「約102.53mph」となります。
つまり、大谷翔平や佐々木朗希が全力で腕を振ったときの球速こそが、まさに「102〜103マイル」のゾーンです。大谷選手はMLB移籍後、ロサンゼルス・エンゼルスおよびロサンゼルス・ドジャースの公式戦でも101.4mph(約163.2km/h)〜102mph超のストレートを何度も計測しており、先発投手でありながらメジャートップクラスのリリーバーに匹敵するスピードボールを投げ続けています。
メジャーリーグの最速ランキングと102マイルの現在地
メジャーリーグの歴史において、球速の絶対王者として君臨してきたのがアロルディス・チャップマンです。彼はシンシナティ・レッズ時代の2010年に105.8mph(約170.3km/h)という前人未到のギネス世界記録を叩き出しました。
近年では、ロサンゼルス・エンゼルスのベン・ジョイスが105.5mph(約169.8km/h)を記録したほか、オークランド・アスレチックスの守護神メイソン・ミラー、ピッツバーグ・パイレーツの怪物先発ポール・スキーンズなど、常時100〜103マイル(161〜166km/h)を連発する新世代の剛腕が次々と登場しています。MLB全体で見ても、102マイルは「試合の行方を完全に制圧するクローザー」や「球界を代表するエース」だけが到達できる特権的なスピードレンジです。