琵琶湖の南端に位置する大津市街地。その交通の要所を守る大津赤十字病院は、滋賀県内に数カ所しかない高度救命救急センターを擁する。24時間365日、心肺停止や多発外傷、重症脳血管障害といった一刻を争う患者がドクターカーや救急車で運び込まれる。
同時に、地震や風水害などの有事に医療救護活動の拠点となる災害拠点病院としての指定も受けている。特殊なトリアージ訓練を受けた医療チームが常時待機し、大規模災害発生時には即座にDMAT(災害派遣医療チーム)を出動させる体制が敷かれている。
こうした超緊急部隊がフル稼働しているからこそ、一般外来の適正利用が強く求められる。「夜間の救急外来を『昼間忙しかったから』という理由で受診することは避けてほしい」という現場の悲痛な声は、決して誇張ではない。