道の駅さんないを語る上で欠かせないのが、併設された食堂(お食事処)で提供される郷土料理の数々です。中でも、秋田の秋の風物詩として全国に知られる「いものこ汁」は、季節を問わずこの地を訪れる多くの旅行者が指名買いする看板料理となっています。
一般的な里芋料理と一線を画すのが、地元特産のブランド里芋「山内いものこ」の圧倒的な粘りとキメの細かさです。箸を入れるとスッと通り、口に運ぶとトロリと溶けるような滑らかな舌触りが広がります。鶏肉やキノコ、セリなどの出汁が染み渡った味噌仕立て(または醤油仕立て)の汁は、厳しい寒さを乗り越えてきた山内ならではの滋味深さ。現地を訪れた旅行者の手記やSNSの記録にも、「この一杯を食べるためだけに山越えルートを選んだ」「コンビニ食では絶対に味わえない、芯から温まる本物の郷土料理」といった絶賛のレビューが数多く寄せられています。
さらに見逃せないのが、食堂メニューのもう一つの柱である「そば」です。山内産のそば粉を用いて打たれる手打ちそばは、しっかりとしたコシと豊かな穀物の香りが際立ち、のど越しも抜群。いものこ汁と手打ちそばがセットになった定食は、お昼のピーク時には注文が集中する不動の人気ナンバーワンを誇ります。地元の食文化を余すところなく味わえる構成が、立ち寄ったドライバーの胃袋を確実に掴んでいます。