マンザニロで実をならせる!プロが教えるオリーブ栽培の完全版

マンザニロで実をならせる!プロが教えるオリーブ栽培の完全版

マンザニロで実をならせる!プロが教えるオリーブ栽培の完全版の全体像を詳しく解説してご紹介します。

園芸愛好家のコミュニティやSNS、大手園芸相談掲示板などをリサーチすると、マンザニロ栽培における共通の落とし穴が浮き彫りになります。

「シンボルツリーとして新築時に1本だけマンザニロを植えたが、5年経っても実がひとつもつかない」という相談は毎年5月から6月にかけて急増します。これは前述の受粉樹の不在が原因ですが、もうひとつ深刻なのが日本の固有害虫「オリーブアナアキゾウムシ」による食害です。

産地である小豆島の栽培農家への聞き取りや現場レポートでも指摘されている通り、本種は幹の地際近くの樹皮に卵を産み付け、孵化した幼虫が幹の内部を食い荒らします。放置すると成木であっても突然枯死に至ります。株元におがくずのような木屑(フラス)が落ちていないかを定期的に確認し、見つけ次第マイナスドライバーや針金で幼虫を捕殺するか、適用農薬を用いて初期防除を行うことが木の命を守る決定打となります。

また、「実をたくさん成らせすぎた翌年に全く花が咲かなくなった」という隔年結果(かくねんけっか)の事例も多く報告されています。マンザニロは大粒で樹木へのエネルギー消費が激しいため、実が鈴なりについた年は夏場(7月頃)に小さすぎる実や傷果を摘果し、1枝あたりに適正な実の数を制限することで、翌年の収穫量を安定させることが可能です。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。