TikTokやYouTubeでは今、本作のタイムトラベル理論や世界線の分岐に関する考察動画が急増している。リアルタイムの熱狂を知らない10代や20代前半の視聴者にとって、本作は「エモいレトロアニメ」であると同時に、極めて硬派な本格SFとして受け入れられているのだ。
スマートフォンもSNSも普及しきっていない、2000年代半ばの空気感。その絶妙なアナログ感が、かえって新鮮に映るらしい。情報過多な現代社会に生きる若者たちにとって、キョンが手にする「脱出プログラムのキー」としての古いパソコンのキーボード音は、奇妙なノスタルジーとロマンを掻き立てるトリガーとなっている。