長年放置されてきたエベレストの遺体と環境問題に対し、ネパール政府および軍は近年、本格的なアクションを起こしています。
ネパール軍が主導する「マウンテン・クリーンアップ・キャンペーン」では、シェルパ部隊とともに山上に残された数トンのゴミとともに、回収可能な遺体の収容と身元確認が進められています。地球温暖化の影響で氷河の融解が進み、これまで氷に埋もれていた過去の遭難者の遺体が次々と地表に露出していることも背景にあります。
さらにネパール観光局は、登山者全員に対する電子追跡用「GPSチップ」の装着義務化や、公募隊の安全基準厳格化、さらには排泄物専用バッグの携行義務付けなど、入山ルールの抜本的改定を実施しました。世界最高峰を「死の展示場」にしないための国際的な取り組みが加速しています。