閉館決定後、安全面への配慮から志高荘の建物は解体工事が実施され、現在は更地および広場スペースとして整備が進められました。長年親しまれた建物が姿を消したことで寂しさを覚える声もありましたが、湖畔の見通しが良くなり、志高湖本来の開放的な自然景観が蘇ったという好意的な評価もあります。
現在、旧志高荘の敷地周辺は隣接する「志高湖キャンプ場」の利用エリアや散策路と一体化しており、四季を通じて心地よい風が吹き抜ける緑豊かな空間が保たれています。湖面を泳ぐコイや白鳥に餌をやる家族連れ、周囲約2キロの遊歩道をウォーキングする人々の姿が日常的に見られます。
かつての宿泊棟跡地は、景観を損なわないよう適切に除草・管理されており、無秩序な放置状態にはなっていません。自然公園法の厳しい規制下にある阿蘇くじゅう国立公園の一角として、環境保護に配慮した土地管理が続けられています。