「中山」という名前を語る上で欠かせないのが、元祖タレント芸人の中山秀征と、フリップ芸の奇才中山女子短期大学の存在です。
中山秀征は1980年代半ば、松野大介とお笑いコンビ「ABブラザーズ」を結成し、『ライオンのいただきます』などでアイドル的な人気を博しました。お笑い第3世代の先駆けとしてコントや漫才で頭角を現した彼は、その後ピンとして司会者へシフト。『THE夜もヒッパレ』や『シューイチ』など、数多くの長寿番組の顔としてテレビ界に君臨してきました。芸人としての確かなトークスキルをベースに、制作側の意図を汲み取る調整力を発揮した結果、息の長い司会者としての地位を確立しています。
一方、ピン芸人の中山女子短期大学(本名:中山涼)は、2014年の『R-1ぐらんぷり』で決勝に進出し、準優勝を果たしたことで一躍脚光を浴びました。特にシューベルトの歌曲『魔王』に独自のツッコミやストーリーを乗せたフリップ芸ネタは、お笑いファンや審査員から芸術的な完成度として絶賛されました。現在も劇場を中心に活動を続け、シュールかつ知的な構成力を持つコント職人として根強いリスペクトを集めています。