事件後、2人の人生は残酷なほどに対照的な軌跡を辿りました。
ゴーストライターであることを自ら明かした新垣隆氏は、当初の激しい批判を乗り越え、誠実な人柄と卓越したピアノ演奏・作曲技術が再評価されました。バラエティ番組への出演をきっかけに親しみやすいキャラクターとしてお茶の間に浸透し、川谷絵音氏らとともに結成したバンド「ジェニーハイ」のメンバーとしても活躍。母校の講師にも復帰し、現代音楽からポップスまで幅広く手掛ける売れっ子音楽家へと転身を遂げました。
対照的に佐村河内氏は、音楽レーベルからの契約解除、全国ツアーの中止、CDの回収・廃盤、自治体からの名誉市民称号の剥奪など、これまで築き上げた社会的信用と地位のすべてを一瞬にして失い、音楽業界から完全に追放される形となりました。