自力での改善に限界を感じた際、読者が最も頭を悩ませるのが腹直筋離開 何科を受診すればよいのかという道筋である。一般的な産婦人科の1ヶ月健診では子宮復古の確認が主目的となり、腹直筋離開は見落とされやすいのが現状だ。
受診先は、自身の主訴と症状の重さによって以下のように段階的に選定するのが合理的である。
1. 整形外科・リハビリテーション科(ウィメンズヘルス専門理学療法士の在籍施設):
痛みのコントロールや運動機能の回復を目指す場合のファーストステップ。女性の骨盤帯や腹壁リハビリに特化した理学療法士(PT)がいるクリニックを選べば、超音波エコーで白線の離開幅や腹横筋の収縮状態をリアルタイムで確認しながら、オーダーメイドの運動処方を受けられる。
2. 消化器外科・一般外科:
おへそが明らかに飛び出している、押すと激痛が走る、咳をした際にお腹からピンポン球のような塊が飛び出して戻らないといった場合は、臍ヘルニア(嵌頓の危険性)の除外診断が必要となる。この場合、ヘルニア門の修復手術は腹直筋離開 手術 保険適用の対象となり、3割負担で治療が可能となるケースが多い。
3. 形成外科・美容外科:
ヘルニア等の病態はないものの、指3〜4本分以上の重度離開があり、皮膚の著しいたるみ(余剰皮膚)を同時に解消して外見をきれいに再建したい場合の選択肢となる。腹直筋離開 形成外科 費用は、筋膜の縫縮と皮膚切除(タミータック術)を組み合わせる場合、自由診療として80万円〜150万円前後の自己負担が発生する。決して安価ではないため、担当医の過去の症例数や傷跡の残り方、リスク管理について極めて慎重なカウンセリングを受ける必要がある。
【プロの結論】医療的介入に向いている人・慎重になるべき人の判断基準
外科的治療や高額な自費診療に踏み切るかどうかの判断には、明確なスクリーニング基準を持つことが不可欠だ。
【医療的介入・手術を積極的に検討すべき人の条件】
・へその突出痛や、立位・歩行時に内臓が引っ張られるような耐えがたい違和感がある。
・専門指導のもとで腹横筋トレーニングを半年以上継続しても、指3本以上の離開が全く縮小しない。
・重度の腰痛や骨盤臓器脱(子宮脱や膀胱脱)の兆候を併発し、日常生活や育児就労に深刻な支障が出ている。
・今後、次の妊娠・出産の予定が完全にない(※手術後に再妊娠すると再離開するリスクが高いため)。
【手術に慎重になるべき・まずは保存療法に専念すべき人の条件】
・産後1年未満で、まだ組織の回復余地が十分に残されている。
・近い将来、第2子・第3子の妊娠を希望している。
・痛覚や機能障害はなく、単なる「下腹部の見た目」だけを気にして焦っている。
・ドローインなどのインナーマッスルトレーニングを正しいフォームで試したことがない。