ナスを炒めると油っぽくなりすぎたり、厚揚げの中心まで味が届かず物足りなさを感じたりした経験はないでしょうか。プロの料理人が明かす最新の調理アプローチは、極めて論理的です。ナスは切った直後に格子状の細かな隠し包丁を入れ、少量の油をあらかじめ手で表面に薄くまとわせてからフライパンに投入します。こうすることで過剰な吸油を防ぎつつ、内部の水分で蒸し焼き状態を作り出し、短時間でトロトロの食感へと導くことができます。
一方の厚揚げは、熱湯を回しかけて油抜きをする昔ながらの手法に加え、あえて手でちぎって断面の表面積を広げるのが今のスタンダード。断面の凹凸が合わせ調味料をしっかりと抱え込み、煮込み時間をかけずとも一瞬で味が奥まで染み渡ります。醤油、みりん、酒の黄金比に、ほんの少しのオイスターソースや黒酢を隠し味として忍ばせるのが2026年流のトレンド。甘辛さの奥に深いコクとキレが生まれ、白米が止まらなくなる至高の仕上がりを約束します。