両者の本質的な違いは、行動を突き動かす「動機のベクトル」と「意志力の消費量」に存在します。努力とは、目標達成や義務のために「やりたくない感情を理性でねじ伏せて行う行為」であることが大半です。一方で夢中は、行為そのものが目的化しており、「止められても勝手にやってしまう状態」を指します。
心理学では、前者を「外発的動機づけ(報酬や義務)」、後者を「内発的動機づけ(知的好奇心や純粋な楽しさ)」と区別します。努力型のアプローチでは、行動するたびに「ウィルパワー(意志の力)」を激しく消耗するため、一定時間を超えると必ず精神的なブレーキがかかります。対して、夢中になっている人間は行為そのものが快楽の源泉となっているため、エネルギーの補給と消費が同時に行われ、疲労の蓄積スピードが根本から異なります。