芸能界と旧統一教会の関係が全国的な社会問題として決定的に表面化したのは、1992年8月に韓国・ソウルで開催された「3万双国際合同祝福結婚式」でした。その中心にいたのが、トップアイドルとして一時代を築き、日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞するなど本格派女優として活躍していた桜田淳子です。
桜田は同年6月、自ら単独記者会見を開き、教団信者であることを公表するとともに、教祖・文鮮明の指名した相手と合同結婚式で結婚することを宣言しました。会見場で彼女は「感謝の気持ちでいっぱい」と晴れやかな表情で語り、世間に大きな波紋を広げました。人気絶頂の女優が新興宗教に深く傾倒し、顔も知らなかった男性と結ばれるという現実は、ファンのみならず一般社会に凄まじい衝撃をもたらしたのです。
当時、桜田のほかにも元新体操選手の山崎浩子や、バドミントン元全日本王者の徳田敦子ら著名スポーツ選手・タレントの参加が次々と判明。連日ワイドショーがトップニュースで教団の霊感商法やマインドコントロール疑惑を追及する、一大報道合戦へと発展しました。