環境配慮への意識が高まるなか、自治体や先進的企業が推進するゼロ・ウェイスト・プロジェクトの波も、トイレットペーパーの形状に大きな変革をもたらしている。使い終わった後に残る厚紙の芯は、ゴミの分別や廃棄の手間を生むだけでなく、製造・輸送プロセスにおいて余分な資源を消費する要因ともみなされている。
芯なしロールは、中央の空洞部分まで紙をぎっしり巻き上げる特殊な加工技術を必要とする。初期の芯なし製品は「最後の数メートルが硬くて使いづらい」「ホルダーの軸に固定しにくい」といった欠点が存在したが、現在の製紙技術はこれを克服。中心部まで柔らかく使える特殊成形技術が確立され、家庭ゴミの削減にダイレクトに貢献している。芯を捨てるという「名もなき家事」を削ぎ落とすスタイルは、忙しい現代人のライフスタイルに完璧にフィットしている。