六代目三遊亭円楽の晩年は、まさに病魔との壮絶な戦いの連続でした。始まりは2018年秋の初期肺がんの公表です。手術を無事に終えたものの、翌2019年には肺がんからの転移による脳腫瘍が判明。さらに2026年には大腸がんの再発予防手術、2026年1月下旬には脳梗塞で緊急入院するなど、度重なる試練が彼を襲いました。
入院生活によって一時は左半身に麻痺が残り、言葉が思うように出ないもどかしさと戦いながらも、円楽のリハビリに対する気迫は凄まじいものでした。その原動力は「もう一度高座に上がりたい」という落語への純粋な情熱でした。2026年8月11日、東京・国立演芸場で開催された「八月中席」にて高座復帰を果たします。車椅子から高座席へと上がり、涙を流しながら「みっともなくてもいいから死ぬまで落語をやる」と語った姿は、演芸ファンの記憶に今も深く刻まれています。
この復帰からわずか1か月半後の2026年9月30日、肺がんのため都内の病院で急逝しました。直接の死因は肺がんでした。『笑点』の大喜利席を正式に降板したわけではなく、番組側も「円楽師匠の復帰席」として紫色の席を空席やゲストの代打枠として温め続けていました。番組関係者もファンも奇跡の本格復帰を信じていただけに、突然の訃報は日本中に大きな衝撃と深い悲しみをもたらしました。