愛知県のテレビ欄を注視していると、水曜日や金曜日、週末のプライムタイムに「東京のキー局で告知されていた人気番組が休止になっている」という場面に頻繁に遭遇します。この現象を引き起こす最大の要因が、「中日ドラゴンズ野球中継放送時間」の確保と、各局が威信をかけて制作する「名古屋ローカル特番の放送真相」です。
在名テレビ局関係者の証言によると、特にバンテリンドーム ナゴヤで開催される中日ドラゴンズの主催試合中継は、CBCテレビや東海テレビにとって開局以来のドル箱コンテンツであり、地域アイデンティティそのものです。全国ネットの番組を後日時差放送に回してでも、ドラゴンズ戦のナイターを生中継する編成判断が日常的に下されます。さらに視聴者を悩ませるのが、試合展開に伴う「試合終了まで完全生中継」による放送延長です。試合が白熱して延長戦にもつれ込んだ場合、後続のニュース枠やドラマ、深夜バラエティの開始時刻が30分から最大120分程度後ろ倒しになるケースがあります。
「放送休止や時間変更の理由」は野球中継だけにとどまりません。東海エリアは自動車産業をはじめとする経済の心臓部であり、台風の上陸ルートにも位置しているため、突発的な重大ニュースや企業動向、災害警戒が持ち上がると、通常のキー局ネット番組を即座にカットして緊急報道特番へ切り替える強権発動がなされます。視聴率競争の現場では、キー局の番組をそのまま流すよりも、自社の看板アナウンサーを前面に出したローカル緊急特番を放送した方が視聴率で数ポイント上回るというデータが存在することも、各局が差し替えを躊躇しない大きな構造的要因です。