かつて放課後のお茶の間を彩ったてれび戦士たちの進路は、驚くほど多岐にわたります。華々しいエンターテインメントの最前線で主役を張り続ける者もいれば、子役時代のネームバリューを完全に手放し、専門職の道を切り拓いた者も少なくありません。
芸能界でトップランナーとして不動の地位を築いているのが、1996〜1997年度に出演していた生田斗真です。当時ジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT)に所属しながら番組内のバンド「ストロベリーパフェ」でギターを担当していた彼は、その後アイドルグループとしてのCDデビューを経ずに劇団☆新感線などの本格舞台や数々の映画で主演を務める本格派俳優へと脱皮しました。同じく1995〜1999年度まで5年間の長期にわたりレギュラーを務めたウエンツ瑛士は、音楽デュオ「WaT」でのNHK紅白歌合戦出場、バラエティMCとしての活躍を経て、イギリス・ロンドン演劇留学を経験。帰国後も舞台と情報番組の双方で唯一無二のポジションを堅持しています。
中堅世代の筆頭格である前田公輝(2003〜2005年度出演)の躍進も見逃せません。連続テレビ小説『ちむどんどん』やアクション映画『HiGH&LOW』シリーズでの怪演を通じて、実力派バイプレイヤーとして確固たる評価を獲得しました。本人がインタビューや特番で「天てれで培った即興力と現場対応能力が俳優としての基礎体力になった」と語る通り、少年期の過酷な収録経験が現在の表現力に直結しています。また、ますだおかだ・岡田圭右の長女であることを伏せて自力でオーディションを突破した岡田結実(2010〜2013年度出演)は、バラエティの瞬発力と連続ドラマ主演を両立させる若手実力派として定着しました。
一方で、マスメディアの表舞台から身を引いたメンバーたちのセカンドキャリアも極めて充実しています。初代てれび戦士のクリスティーナは国際派モデルを経て実業家に転身し、同じく初代の山口美沙はライセンス藤原一裕との結婚を経てタレント・ママタレントとして活動。長年「天てれの顔」として親しまれた山元竜一は飲食業界や一般ビジネスの世界で活躍し、ダーブロウ有紗はロックバンドのボーカルとの結婚を経てライフスタイルを発信しています。さらに、アニメ『ラブライブ!』の星空凛役で社会現象を巻き起こした飯田里穂(2002〜2005年度出演)のように、声優・アニソンシンガーとしてメガヒットを記録する新たな成功モデルも誕生しました。