広大な敷地にオランダ国立美術館を模したホテルや美しい庭園が広がる同施設が、なぜゲートフリーを実現できたのか。その背景には、かつての第三セクター経営からの大胆な構造改革があります。
開園当初は大人向け入園料が設定された有料テーマパークでしたが、2017年に「道の駅神戸フルーツフラワーパーク大沢」として大規模リニューアルを実施。入場ゲートで一律料金を徴収する旧来型ビジネスモデルから、地場産品の直売所や飲食エリア「FARM CIRCUS(ファームサーカス)」を中心とした地域共創型の収益モデルへと舵を切りました。
入園料無料の理由は、来園ハードルを極限まで下げることでリピート率を高め、園内の飲食、物販、体験アクティビティ、宿泊施設での消費を循環させる戦略にあります。行政による地域活性化施策と民間ノウハウの融合により、利用者にとっては「ちょっとしたドライブの寄り道」から「宿泊を伴う本格レジャー」まで、予算に合わせて自由に滞在設計ができる理想的な空間設計が確立されました。