田植え時期を決める究極の目的は、最高の状態で稲刈りを迎えることにあります。プロの稲作現場では、カレンダーの日付ではなく「積算気温」を用いた稲刈り 時期 計算が用いられています。
イネは出穂(田んぼ全体の40〜50%の穂が出た日)した瞬間から、日々の平均気温を足し合わせた「出穂後積算気温」によって成熟が進みます。一般的な品種における収穫適期の目安は以下の通りです。
【稲刈り適期の計算基準】 出穂期からの日平均気温の合計 = 950℃〜1,050℃ に到達した日
(例:出穂後の日平均気温が25℃で推移した場合、1,000℃ ÷ 25℃ = 出穂後約40日目が収穫適期)
この計算式をもとに、地域の気象データから「最も好ましい収穫時期(秋雨前線の停滞前、または台風リスクの低い時期)」と「登熟期の適正気温(日平均23〜25℃)」を設定し、そこから逆算して田植え日を決定するのが、現代農業における最も合理的なアプローチです。穂全体の籾(もみ)のうち、帯緑籾歩合(緑色の籾の割合)が15〜20%程度残っているタイミングが、刈り遅れによる胴割れを防ぎ、最高食味を実現するサインとなります。