昭和64(1989)年1月7日、昭和天皇は87歳で崩御しました。昭和天皇の闘病中、香淳皇后は自らも高齢による衰えを抱えながら、連日のように病床へ足を運び、夫の手を握りしめて励まし続けました。崩御の瞬間、皇后は深い悲しみに包まれながらも、最期まで静かに寄り添い続けたと伝えられています。
皇太后となられた香淳皇后は、吹上御所で穏やかな余生を過ごし、平成12(2000)年6月16日、97歳で崩御。歴代の皇后の中で最長寿の天寿を全うしました。
現在、東京都八王子市にある武蔵陵墓地において、昭和天皇の「武蔵野陵(むさしののみささぎ)」のすぐ隣に、香淳皇后の「武蔵野東陵(むさしののひがしのみささぎ)」が静かに佇んでいます。激動の時代を二人三脚で乗り越えたお二人は、今も寄り添うように同じ緑豊かな杜の中で永遠の眠りについています。