新大阪駅構内には、改札内・改札外を合わせて合計約13か所、約900個のコインロッカーが稼働しています。数字だけを見れば潤沢に思えるかもしれませんが、現場の実態は極めて過酷です。
当編集部が新大阪駅のコインロッカー利用状況を平日・週末にわたり定点観測したところ、時間帯によって明確な「埋まり方の法則」が存在することが判明しました。
最も混雑がピークを迎えるのは、午前9時30分から11時30分にかけてです。東京・名古屋方面からの下り新幹線、および九州・山陽方面からの上り新幹線が次々と到着し、観光地やビジネス街へ向かう前に荷物を預けようとする人々がロッカーコーナーへ殺到します。
この時間帯にまず蒸発するように消えるのが、「大型(Lサイズ)」および「特大(LLサイズ)」のロッカーです。現在、訪日外国人旅行者の増加や国内旅行者の長期滞在化により、3辺合計160cmクラスのスーツケースを携行する利用者が急増しています。駅構内の900個のロッカーのうち、大型・特大サイズの割合は全体の約2割から3割程度にとどまるため、午前10時を回った時点で大型サイズは駅全体でほぼ100%の満杯状態に達します。
SNSや口コミサイトでも「新大阪に着いたがロッカー難民になった」「3階の新幹線改札周辺を何往復もしたが空きが1つもない」という悲鳴が連日投稿されています。午後13時を過ぎると、一時的に荷物を出し入れするビジネスパーソンによる小・中型ロッカーのわずかな空きが出るものの、大型ロッカーは夕方17時〜18時の帰宅ラッシュまで空きがほぼ出ない膠着状態が続きます。