ふたりの出会いは、北天佑が大関として土俵上で円熟味を増していた1980年代半ばにさかのぼります。知人を介した食事の席で出会ったふたりですが、当時から角界のアランドロンの妻となる栄美さんは、航空会社の客室乗務員(CA)として勤務しており、その洗練されたマナーと知性で北天佑を魅了しました。
当時の報道や関係者の証言によると、土俵上では豪快な「怪力大関」として恐れられた北天佑も、栄美さんの前では非常に誠実でシャイな一面を見せていたといいます。厳しい巡業や本場所のプレッシャーに晒される勝負師の世界において、栄美さんの落ち着いた人柄と包容力は、北天佑にとって何物にも代えがたい精神的支柱となっていきました。
当時、人気力士の熱愛報道は過熱を極めていましたが、ふたりは静かに愛を育み、見事にゴールインを果たしました。婚約会見で見せた北天佑の誇らしげな笑顔と、彼を優しく見つめる栄美さんの姿は、日本中の大相撲ファンから祝福を受けました。