ネット上のQ&Aサイト等で「なぜ緯線が横で経線が縦と決められたのか?」という理由について曖昧な解説が見受けられますが、科学的な根拠は「地球の自転軸」にあります。
地球は北極と南極を結ぶ地軸を中心に自転しています。この自転軸に対して垂直に切断した平面が赤道面であり、その平行線が「緯線(横)」になります。自転によって生まれる昼夜の移り変わりや太陽高度の変化が緯度(気候)に直結するため、自然科学的に「横の基準」は赤道以外にあり得ません。
対して、自転軸を含む平面で地球を縦に割った線が「経線(縦)」です。経線には赤道のような天文学的な絶対基準が自然界に存在しないため、19世紀末に人間が国際合意によって「グリニッジを0度とする」と取り決めました。この「緯線は自然の摂理(自転軸)から決まり、経線は人間の協定(時差の基準)から決まった」という背景を知ると、縦横の意味がより深く腑に落ちます。