BPOには毎月、視聴者から数千件から多い月には1万件を超える意見・苦情が寄せられます。BPOが毎月発表する視聴者意見のデータから見えるのは、時代の空気と視聴者心理の直接的な反映です。
苦情の上位を占めやすいジャンルには明確な傾向があります。政治報道における公平性や偏向を巡る激しい議論、報道・情報番組におけるコメンテーターの不適切発言、そしてバラエティ番組における「いじり」「身体的特徴の嘲笑」に対する拒絶感です。特に近年では、SNS上で切り抜かれた動画が拡散されて炎上し、その結果として「BPOに意見を送ろう」と呼びかける動きが定着しています。
視聴者として正規の手順で意見を届ける方法(BPOへの意見送り方)は、公式ウェブサイト上に常設された「意見送信フォーム」または郵送・電話窓口を通じて誰でも利用可能です。寄せられた全意見は分類・要約され、委員会メンバーや各放送局の責任者へ定期的に共有されています。
ただし、BPO事務局は「組織票やコピペによる大量投稿」を冷静に選別しています。件数の多さだけで機械的に審議入りが決まるわけではなく、指摘内容の論理的妥当性と放送倫理上の重大性を精査した上で委員がテーマを選定するため、単なる感情的なバッシングがそのまま審議入りに直結するわけではありません。