「学」を正しく理解する上で欠かせないのが、部首と歴史的な字形の変遷です。多くの大人が「学の部首はツ冠か、それとも冖(わかんむり)か」と迷いますが、正解はそのどちらでもなく、最下部にある「子(こ・こども)」です。画数も「つ冠」を3画、「冖」を2画、「子」を3画と数えて合計8画となります。
旧字体の「學」は、建物を表す「冖」の中で子ども(子)が両手(𦥑)を使って知識や交錯する知恵(爻)を受け取る様子を表した会意文字です。1946年の当用漢字表の告示に伴い、複雑だった上部構造が草書体の筆勢を基に「ツ」の形へと大胆に簡略化されました。この歴史的経緯を知ると、上部の3点は本来「独立した屋根の飾り」ではなく、建物の上で展開される学びの営みを省略した記号であることが理解でき、上部から順に書き進める必然性が納得できます。