星野源さんが最初の異変に見舞われたのは、2012年12月中旬(12月22日)のことでした。当時、シングル曲のレコーディングを終えた直後、スタジオのロビーで突如として「頭のなかで何かが爆発したような」激しい痛みに襲われ、その場に倒れ込みました。意識が朦朧とするなかで救急車が呼ばれ、都内の病院へ緊急搬送された結果、下された診断が「くも膜下出血」でした。
くも膜下出血は、脳の表面を覆うくも膜の下にある動脈瘤が破裂し、急速に出血が広がる極めて重篤な疾患です。星野さんのケースでは、発症直後に迅速な救急搬送が行われたことが生命を繋ぎ止める大きな要因となりました。初回の治療では、頭蓋骨を切開せずに太ももの付け根の血管からカテーテルを通して動脈瘤を詰める「カテーテル塞栓術(コイル塞栓術)」が選択され、緊急手術は無事に成功しました。
入院加療を経て、2013年2月末にはラジオ番組を通じて仕事復帰を宣言。同年5月には復帰シングル『化物』をリリースするなど、順調な回復を見せていたかのように思われました。しかし、この時点ではまだ本当の試練の序章に過ぎませんでした。