手軽に導入できる選択肢として話題に挙がるのが、ダイソーやセリアなどの100円ショップで販売されているスマホアームバンドです。店頭では110円(税込)から、高機能版でも330円〜550円(税込)という破格の価格帯で並んでいます。編集部では一般ランナーの口コミ調査とともに、実際の使用感を検証しました。
主要SNSやランニングコミュニティにおける生の声を集約すると、評価は用途によって真っ二つに分かれています。
「ジムのマシンでウォーキングする程度なら100均で十分」「ポッドキャストを聴きながら散歩する分にはコスパ最強」という肯定的な意見がある一方で、本格的なロードランナーからは厳しい指摘が相次いでいます。「5キロ走ったあたりでマジックテープが汗で湿り、接着力が落ちて外れかけた」「バンドの端が擦れて二の腕の内側が赤くミミズ腫れになった」という皮膚トラブルの訴えは無視できない件数に上ります。
取材班がダイソーのスタンダードモデルを分解・テストしたところ、クリアポケット部分のPVC(ポリ塩化ビニル)素材が厚く、外気温が低いと硬化して腕のカーブにフィットしにくい点が確認されました。また、汗抜けのベンチレーション孔が少ないため、運動開始から約20分でバンド内部に熱と湿気がこもり、肌とバンドの摩擦係数が低下してスリップが発生します。日常のウォーキングや室内での軽い筋トレであれば実用範囲ですが、キロ5分〜6分台ペースで屋外を走るトレーニング用途では、耐久性と装着感の面で専門ギアに軍配が上がります。