男性の尿管カテーテルは痛い?激痛の理由と痛みを和らげる最新対処法

男性の尿管カテーテルは痛い?激痛の理由と痛みを和らげる最新対処法

男性の尿管カテーテルは痛い?激痛の理由と痛みを和らげる最新対処法についての疑問解決ガイドをご紹介します。

ネット上には「気合いで我慢すればすぐ終わる」「痛いのは看護師の腕が下手だからだ」といった極端な言説が見受けられますが、これは極めて危険な誤解です。

最大の盲点は、「痛みを我慢して力むこと自体が尿道損傷の主原因になる」という生理学的事実です。激痛に耐えようと全身を硬直させると、外尿道括約筋が硬く閉ざされます。その抵抗に逆らってカテーテルを押し進めると、尿道粘膜に偽道(本来のルートとは異なる組織の裂け目)を作ってしまい、大出血や術後の尿道狭窄症(尿道が線維化して狭くなる後遺症)という深刻な事態を招きかねません。痛いと感じたら絶対に我慢せず、「痛いです!」と即座に声に出して処置を一時ストップさせることが、自らの身体を守る鉄則です。

また、術後のせん妄や強い違和感から、バルーンが膨らんだままの状態で管を自力で引き抜いてしまう「自己抜去」事故が医療現場では重大視されています。膨らんだ風船が尿道をズタズタに引き裂きながら抜けるため、一生涯にわたる排尿障害を残すリスクがあります。留置中の違和感が耐え難い場合は、我慢して暴れるのではなく、膀胱鎮痙薬(抗コリン薬など)や座薬タイプの鎮痛剤の投与を医師に相談するのが正しい解決ルートです。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。