結論から率直に申し上げます。サントリー自動販売機の設置によって、何もしないで毎月数万円のまとまった不労所得を得られるケースは、ごく限られた一等地のみです。大半の個人オーナーにおける手残りは、月あたり数千円から、立地が悪ければ電気代で足が出る「実質赤字」というシビアな現実に直面しています。
自動販売機の運営方式には、商品の補充・集金・清掃・ゴミ箱管理のすべてをオペレーター会社(サントリーグループの主幹企業であるサントリービバレッジソリューションなど)に委託する「フルオペレーション方式」と、自ら商品を仕入れて補充・価格設定を行う「セミオペレーション方式」の2種類が存在します。街で見かける個人宅や事業所の敷地に置かれたサントリー自販機の9割以上は、手間のかからないフルオペレーション方式です。
このフルオペレーションにおいて、オーナーに支払われるサントリー自販機マージン手数料は、清涼飲料水1本につき15円〜30円(標準販売価格の約10%〜20%)が一般的な相場です。例えば、1本160円の缶コーヒーが1本売れて20円のマージンが入る契約の場合、月間でどれだけの本数が売れれば利益が出るのか、シンプルな算術で現場のリアルが浮かび上がります。
後述する毎月の電気代が約3,500円かかると仮定した場合、最低でも月間175本(1日あたり約6本)を販売してようやく「損益分岐点(利益ゼロ)」に到達します。1日あたり15本売れる並の立地(月間450本販売)であっても、売上マージンは9,000円。そこから電気代3,500円を差し引けば、オーナーの純利益はわずか月5,500円にとどまります。これが、業界内で語られる「サントリー自動販売機儲かる仕組み真相」の偽らざるデータです。