多くの道民や観光客に親しまれていたラウンドワン札幌すすきの店の閉店理由として、公式および業界内で最大の要因とされているのが「建物賃貸借契約の満了」です。しかし、その背景には単なる契約期間の区切りだけでは語れない、複合的な市場環境の激震が存在していました。
当時、世界的な感染症拡大の影響を最も色濃く受けたのが、全国屈指の歓楽街であるすすきのでした。時短要請や夜間人流の制限により、同店の強みであった「飲み会終わりの二次会ボウリング」や「深夜から朝方にかけてのカラオケ・ゲーム需要」が大幅に蒸発。固定費の重い都市型大型アミューズメント施設にとって、この打撃は極めて深刻でした。
運営会社である株式会社ラウンドワンは、全国規模で不採算店や契約満了を迎える都市型小規模・中規模ビルのポートフォリオ見直しを断行。郊外型の大型スタジアム店舗へ経営資源を集中させる戦略へ舵を切ったことが、ラウンドワン札幌すすきの店閉店の真相における決定打となりました。