小学生や競技を始めたばかりの育成年代において、間違った体の使い方を定着させないためのミニバスドリブル指導法には特別な配慮が求められます。成長期の子どもたちに対して「ただ強くつけ」「姿勢を低くしろ」と頭ごなしに指示するだけでは、かえって動きが硬くなり上達を妨げてしまいます。
育成年代の指導で最優先すべきは、「ドリブル=楽しい自己表現」だと実感させることです。鬼ごっこ形式のドリブルゲームや、音楽のリズムに合わせてバウンドを変えるドリルなど、遊び感覚の中で自然とボールを扱うコーディネーション能力を養うアプローチが極めて有効です。
また、視線が下がりがちな子どもには「手元を見ないように」と注意するのではなく、指導者が前に立ってジャンケンの手を出し、それを見ながらドリブルさせるなどの工夫を取り入れます。正しいフォームを無理に強要するのではなく、体が自然と効率的なバランスを見つけられる環境を整えてあげることが、将来大きく伸びる選手を育てる土台となります。