サウスカロライナ州ガフニーで生まれたアンディ・マクダウェルは、1980年代初頭にニューヨークのエリート・モデル・マネジメントと契約し、カルヴァン・クラインのアイコンモデルとして一世を風靡しました。モデルとしての圧倒的な成功を収めた後、1984年の映画『グレイストーク - 類人猿の王者 - ターザンの伝説』でスクリーンデビューを飾ります。
しかし、当時の彼女の強い南部訛りが原因で、劇中の台詞が名女優グレン・クローズの声にすべて吹き替えられるという手痛い挫折を味わいました。この悔しさをバネに本格的なアクティングレッスンを重ね、1989年にスティーヴン・ソダーバーグ監督の長編デビュー作『セックスと嘘とビデオテープ』に主演。カンヌ国際映画祭パルムドール受賞という歴史的快挙を牽引し、インディペンデント・スピリット賞主演女優賞を受賞して実力派女優としての評価を決定づけました。
1990年代にはロマンティック・コメディの黄金期を支えるミューズとして君臨します。ピーター・ウィアー監督の『グリーン・カード』(1990年)でゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネートされ、ビル・マーレイと共演した『恋はデジャ・ブ』(1993年)はタイムループものの金字塔として現在もカルト的人気を誇ります。さらにヒュー・グラントと共演した英国映画『フォー・ウェディング』(1994年)は世界的なメガヒットを記録しました。