国宝・曜変天目を五感で愉しむ!藤田美術館の革新的鑑賞体験

国宝・曜変天目を五感で愉しむ!藤田美術館の革新的鑑賞体験

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曜変天目と並び、当館の至宝として高く評価されているのが、全12巻からなる国宝「玄奘三蔵絵」である。鎌倉時代に制作されたこの大作絵巻は、『西遊記』のモデルとしても知られる唐の高僧・玄奘三蔵の波瀾万丈な生涯と取経の旅を描き出したものだ。精緻な筆致と鮮やかな彩色、躍動感あふれる人物描写は、中世日本の絵巻物における最高峰の一つと称される。

しかし、数百年もの歳月を経た紙や絹は極めてデリケートだ。当館では長年にわたり専門家とともに綿密な文化財保護・修復事業を推進してきた。傷んだ裏打ち紙の張り替えや彩色の剥落止めなど、最先端の科学分析と伝統の修復技術を融合させた取り組みが、貴重な絵巻を最良の状態で未来へと繋いでいる。時を超えて鮮やかな色彩が蘇る裏には、職人たちの果てしない手仕事と熱意が隠されている。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。