『アンナチュラル』の魅力は、単一作品の枠を超えて拡張し続けています。同じ制作陣(脚本:野木亜紀子、監督:塚原あゆ子、プロデューサー:新井順子)が手掛けた2020年のドラマ『MIU404』、そして2024年の劇場版映画『ラストマイル』は、世界観を同一とする「シェアード・ユニバース」として強固にリンクしています。
MIU404 相関図との接続点として機能しているのが、西武蔵野署の毛利刑事と向島刑事のコンビです。両作で事件捜査の現場に顔を出す彼らは、警視庁機動捜査隊(機捜)の伊吹藍(綾野剛)や志摩一未(星野源)とUDIラボの世界を違和感なく繋ぎ合わせる架け橋となりました。
そして映画『ラストマイル』において、ラストマイル アンナチュラル 繋がりは決定的なものとなります。大手ショッピングサイトの巨大流通センターから配送された段ボール箱が連続爆破される未曾有のテロ事件が発生。被害者たちの死因究明のため、三澄ミコト、中堂系、東海林夕子、久部六郎、神倉所長らUDIラボのフルメンバーが再結集しました。
映画劇中では、数年の歳月を経て成熟したUDIラボの姿が描かれます。六郎は医大を卒業して研修医となり、ミコトと中堂は相変わらず舌戦を繰り広げながらも、解剖医として完璧な呼吸で爆破被害の病理鑑定を担当。物流の過酷な労働環境という現代の「新たな不条理」に対し、法医学のメスを通じて真実を照らし出す役割を果たしました。