経済的メリットが極めて大きい東大寮ですが、現場に身を置く現役生からは「想像以上に過酷な側面もある」という赤裸々な証言が寄せられます。その筆頭が、東大駒場キャンパス通学時間にまつわる日々の移動負荷です。
三鷹寮の所在地は三鷹市新川であり、最寄り駅であるJR三鷹駅や吉祥寺駅、あるいは京王線仙川駅のいずれからも徒歩圏内とは言えません。入居者の日常的なルートは以下の通りです。
- バス+電車ルート:宿舎前から小田急バスで吉祥寺駅または三鷹駅へ(約20〜25分)→ 京王井の頭線の急行・各停で駒場東大前駅へ(約15〜20分)。乗り換えや待ち時間を含めると片道約45〜55分。
- 自転車ルート:吉祥寺駅まで約4〜5kmを自転車で疾走(約20分)し、駐輪場から井の頭線を利用。
朝の吉祥寺通りは慢性的な道路渋滞が発生するため、1限(午前8時30分開始)に間に合わせるためには午前7時前の起床が必須となります。「雨の日の朝、満員のバスが定員オーバーで目の前を何本も通過したときの絶望感は異常」といった愚痴がSNS上でも定番の話題となっており、キャンパスのすぐ隣に住む民間下宿生と比べると、時間的なハンデを背負うことは避けられません。
居室設備に関しても、三鷹寮は1990年代半ばの竣工であるため、約13平米のワンルームにミニキッチン、ユニットシャワー・トイレ、エアコンが完備されているものの、遮音性や断熱性は現代の最新分譲マンションには及びません。冬場の底冷えや近隣住戸の生活音トラブルなど、築年数なりの妥協が求められます。