タチとネコを語るうえで欠かせないのが、第三のカテゴリーである「リバ」の存在です。リバの意味は英語の「リバーシブル(Reversible)」の略称であり、状況や相手に応じてタチとネコの両方の役割をこなすことができるタイプを指します。完全にどちらも同等に好む「完全リバ」だけでなく、相手によっては受けることもできる「タチ寄りリバ(タチリバ)」、基本は受動的だが相手をリードすることも可能な「ネコ寄りリバ(ネコリバ)」といった細分化も一般的です。
では、実際のコミュニティ内におけるタチネコ割合はどのような数値になっているのでしょうか。国内のセクシュアルマイノリティ向けマッチングアプリの利用動態データや、各種当事者アンケート調査の蓄積を総合すると、極めて興味深い現実が浮かび上がってきます。
データが示す通り、最も人数の多い層は「リバ」であり、およそ半数を占めています。かつては白黒をはっきりつける二元論が好まれた時代もありましたが、関係性の多様化や性へのプレッシャーの緩和に伴い、柔軟なリバを自認する層が主流となっています。一方で「純粋なタチ」は供給が少なく、マッチングの現場では希少価値が高くなる構造が続いています。