個人投資家の歴史を語る上で避けて通れないのが、ネット証券黎明期に莫大な資産を築き上げたcis氏やBNF氏の存在である。彼らが切り拓いた「勝っている銘柄を買い、下がっている銘柄を見切る」「市場の総意と板の厚みから需給の歪みを嗅ぎ取る」という本質的な哲学は、現代のマーケットでも一切色褪せていない。
どんなに取引システムが高度化しようとも、価格を動かす最終的な原動力は群集心理と資金の絶対量である。cis氏が幾度となく証明した「相場に逆らわず、強いものに追随する」冷徹さや、BNF氏が見せた「徹底した市場観察による歪みの発見」は、現代の敏腕投資家たちの血肉となっている。先人たちの知恵は過去の遺産ではなく、荒波を乗り越えるための羅針盤として今も機能している。