東京メトロ銀座線浅草駅の改札口から直結する日本最古の地下街「浅草地下商店街」。一歩足を踏み入れると、天井の配管がむき出しになったディープな通路の先から、ソースと油の焦げる香ばしい匂いが漂ってきます。その中心に鎮座するのが、赤い暖簾が目印の「福ちゃん」です。
カウンター越しに巨大な鉄板が広がり、熟練の職人技で手際よく焼き上げられるライブ感は圧巻です。お好み焼きは、外側をカリッと香ばしく焼き上げつつ、キャベツの甘みを閉じ込めたふんわりとした食感が特徴。飾り気のないシンプルさの中に、何十年も磨き抜かれた出汁の風味と絶妙な火入れの技が光ります。気取らない下町の温かさと、昭和にタイムスリップしたかのような非日常感を同時に味わえる点が、熱狂的なリピーターを生む最大の要因となっています。