多くの高校トップ選手たちがVリーグや海外プロリーグへ進むなか、原作最終章(プロ編)で明かされた北信介の卒業後の進路は、ファンに大きな衝撃と深い納得感を与えました。彼の現在の職業は、地元・兵庫県でお米を作る「お米農家(北農園の代表)」です。
プロ編の登場回(原作第395話〜第398話付近、およびVリーグ編)において、Vリーグの舞台(ブラックジャッカル対アドラーズ)を観戦しに来た北さんは、宮治が経営するおにぎり専門店「おにぎり宮」へ自らが丹精込めて育てた「お米」を卸していることが描かれます。かつてコートを共にした仲間へ、毎日の主食である米を届けるという関係性は、まさに彼の「反復・継続・丁寧」という生き方の延長そのものでした。
「どや 俺の仲間すごいやろって 言うたるねん」と後輩たちの活躍を心から誇らしげに見守る姿は、高校時代に「お前らにはちゃんと飯を食わせる」と誓った主将としての約束を果たし続けているかのようであり、作品全体を通じても屈指の美しい伏線回収として語り継がれています。