扇風機とサーキュレーターの決定的な違いは、風量と直進性の違いおよび風当たりによる涼しさの仕組みに集約されます。
扇風機は、人間の皮膚表面にある汗を適度に蒸発させ、気化熱によって体感を下げることを目的に設計されています。そのため、幅広の羽根と浅いガードを採用し、身体全体を包み込むような「広範囲に広がる柔らかい風」を送り出します。直接風を浴び続けてもストレスを感じにくい微風モードやリズム風機能が充実しているのはこのためです。
一方、サーキュレーターは室内の空気をダイナミックにかき混ぜるための「送風機」です。特殊なスパイラル形状のグリルと深く角度のついた羽根によって、空気の塊を竜巻状のジェット気流として押し出します。風は拡散せず、10メートル以上先まで直進する強い推進力を持ちます。人が直接浴びると風圧が強すぎて肌の乾燥や冷えすぎを招く恐れがありますが、部屋の温度ムラを解消する能力においては圧倒的な性能を発揮します。