Q1:偏頭痛の発作が起きたまさにその瞬間、ツボを押して即効で治せますか?
A1:激しい痛みのピーク時に患部周辺(こめかみや首筋)のツボを押しても、即効で痛みが消えることはありません。むしろ血流が局所的に促され、神経炎症を悪化させて痛みが激しくなるリスクが高いです。ピーク時はツボ押しを控え、暗く静かな部屋で頭部を冷やして安静を保ってください。ツボ刺激が効くのは「痛みが始まりそうな予兆期」か「激痛が引いた後の鈍痛期」です。
Q2:手の合谷や足の太衝は、妊娠中の偏頭痛にも押して大丈夫ですか?
A2:妊娠中の方、特に妊娠初期および臨月においては、合谷(ごうこく)や太衝(たいしょう)の強刺激は絶対に避けてください。これらのツボは骨盤腔内の血流を促し、子宮収縮を誘発する作用があると東洋医学で戒められています。妊娠中の偏頭痛発作に対しては、手首の「内関」を優しくさする程度に留めるか、患部をタオルで冷やし、必ず産婦人科医に相談して妊婦でも安全に使用できる薬剤を処方してもらってください。
Q3:こめかみにある太陽のツボを押すと、ズキンと痛みが強くなるのはなぜですか?
A3:太陽ツボの直下には浅側頭動脈が走行しています。偏頭痛発作時はこの動脈が炎症を起こしてパンパンに張り詰めているため、上から物理的な指圧を加えると血管内圧が乱高下し、三叉神経終末を強烈に刺激して激痛が走ります。拍動性の痛みを感じている間は、太陽を「押す」のではなく、保冷剤を当てて「冷やす」ケアに切り替えてください。
Q4:市販の鎮痛薬とツボ押しは併用しても問題ありませんか?
A4:発作初期における併用は全く問題ありません。むしろ、予兆期に処方薬や鎮痛薬を服用したうえで、手の「合谷」や手首の「内関」を穏やかに刺激することは、薬剤の吸収を助け、自律神経を安定させる相乗効果が期待できます。ただし、ツボを押す際に力みすぎて血圧が上がってしまうと本末転倒ですので、深く静かな呼吸を意識しながらマイルドに行ってください。