ソーシャルメディアや各種コミュニティ掲示板には、効果測定に対する生々しい苦悩が連日書き込まれています。「技能は順調なのに効果測定で4回連続88点で落ちて心が折れそう」「89点の壁がどうしても越えられない」といった声は後を絶ちません。
都内大手指定自動車教習所で長年教鞭を執る主任指導員は、取材に対して次のように現場の実情を語っています。
「技能教習で車を動かす面白さに夢中になる一方で、学科を軽視してしまう教習生が非常に多いです。特に効果測定で何度も不合格になる方は、知識の暗記量ではなく『文章の論理構造を分解する力』に課題があります。教習所の学科試験は、日本語の厳密な定義を問う試験です。『例外規定が存在するのか、原則通りのルールなのか』を頭の中で交通整理できていないと、何度受けても85点から89点の間をさまようことになります」
心理学および行動分析の視点から見ると、連続して受からない教習生は「確証バイアス」に陥っているケースが目立ちます。一度「この標識・ルールはこういう意味だ」と思い込んでしまうと、問題文を斜め読みした段階で自分の思い込みに合致するように脳内変換してしまい、文章中の「〜を除き」「夜間に限り」といった決定的な制限条件を見落としてしまうのです。
また、効果測定は「何回まで受けられるのか」という点について不安を抱く受講生も多いですが、基本的には有効期限内(教習開始から9ヶ月間)であれば上限回数なく何度でも受検可能です。ただし、教習所によっては1日の受検回数に制限(1日最大2回まで等)が設けられていたり、受検ごとの再測定手数料(1回あたり1,000円〜2,000円程度、あるいは無料など教習所規約による)が発生したりするため、無計画な乱れ打ちは精神的にも経済的にも大きな負担となります。