パワーの命が奪われた直接の契機は、原作コミックス第9巻に収録された第71話から第81話にかけての展開です。デンジの誕生日を祝うため、バースデーケーキを持ってマキマの自宅マンションを訪れたパワーでしたが、ドアを開けた直後、マキマの放った不可視の銃撃「ぱん」によって胴体を吹き飛ばされ、即死状態となりました。
この凶行の動機は、マキマ(支配の悪魔)による「デンジとポチタの契約破棄」にありました。マキマの目的は、デンジに幸福で人間らしい暮らしを与えた上でそれを自らの手で徹底的に奪い去り、二度と立ち直れないほどの精神的絶望へ突き落とすことでした。早川アキを銃の魔人としてデンジ自身に討たせた後、最後の心の拠り所であったパワーを理不尽に殺害することで、デンジの心を完全に壊そうとしたのです。
しかし、物語はここで終わりませんでした。以前デンジがパワーの血を吸っていたことから、彼女の意識はデンジの体内で微小な血液として生存していました。第86話から第90話において、ポチタ(チェンソーの悪魔)の呼びかけに応じたパワーは、ポチタの肉体を喰らうことで「血の悪魔」本来の姿を取り戻し、窮地に陥ったデンジを救出するためにマキマへ反旗を翻しました。