「ウエスとスプレーがあれば自分でも掃除できるのではないか」と考えるユーザーも少なくない。しかし、あさひをはじめとするプロの自転車安全整備士にクリーニングを任せることには、素人のDIYでは決して得られない決定的な安全上のメリットが存在する。
最大の理由は、「汚れを落とす過程で、重大なメカトラブルの予兆を早期発見できる点」だ。愛車が泥や黒ずんだ油で覆われていると、フレームの微細なヘアラインクラック(亀裂)や、チェーンの伸び、スプロケットの歯飛び、スポークのテンション低下、ブレーキパッドの偏摩耗といった命に関わる異常を見落としやすい。
プロのメカニックは、チェーンの脱脂を行う際にリンクの固着(渋り)がないかを指先で確認し、チェーンチェッカーで金属の伸び率を測定する。さらに、サイクルベースあさひ点検整備のノウハウに基づき、BB(ボトムブラケット)周りのガタつきや、ディレイラーハンガーの微妙な歪みを目視で瞬時に見破る。つまり、プロの洗車とは単なる「掃除」ではなく、「フレームとコンポーネントの精密健康診断」そのものなのだ。
さらに、ケミカルの誤用による重大インシデントを防げる点も大きい。近年のディスクブレーキ搭載車において、油分を含んだスプレーをローターやブレーキパッドに誤って付着させると、ブレーキが一切効かなくなる「油膜汚染」を引き起こす。プロの手による作業であれば、制動系パーツを完全に養生・脱脂した状態で駆動系のみを安全にリフレッシュできるため、安全面でのリスクヘッジとして絶大な価値がある。