長年、巨人軍の要としてキャッチャーマスクを被り続けてきた阿部氏。体力的にも精神的にも極限状態に追い込まれるシーズン中、家庭は唯一の息抜きの場だった。
めぐみ夫人は、スポーツ栄養学を独学で学び、試合後の疲労回復を最優先に考えたメニューを日替わりで提供。さらに、敗戦後の重苦しい空気感を自宅に持ち込ませないよう、子供たちと共に明るい雰囲気を意識的に作り出していたという。
表には決して出ないが、現役時代の満身創痍な体を癒やし、監督へと昇進した現在もベンチで冷静な判断を下せる背景には、間違いなくこの「極秘の内助の功」が存在している。