知多市観光協会の担当者に話を伺うと、観光客の回遊パターンに明らかな変化が起きているという。「以前は新舞子マリンパークでのレジャー帰りに食事処を探す形が主流でしたが、現在は『特定のカフェに行くこと』自体が第一の来訪動機になっています」。
大手グルメレビューサイトの食べログやGoogle マップで検索すると、高評価の店には星の数とともに膨大な写真が並ぶ。しかし、取材班が複数の店舗を覆面調査したところ、点数やアルゴリズムだけでは測りきれない名店が路地裏に潜んでいることが浮き彫りになった。席数をあえて8席前後に絞り、接客と抽出のクオリティを最優先に保つ小さな隠れ家。そうした店ほどSNSでの過度な拡散を控え、常連客との対話を大切に守り続けている。星の数に惑わされず、店主のステートメントに耳を傾ける姿勢こそが、真の名店に出合う鍵だ。